有明先生と瑞穂さん
「何言ってんの?!頭おかしくなったんじゃないですか?!」

「何事にも練習だろーが。ホラ!」


突っぱねる瑞穂をよそに肩にまわした腕に力を入れ唇を突き出す。


「口之津先生とキスなんてやですよ!
そもそも有馬さんのこと好きなんじゃなかったんですかー?!」

「別に普通以上の相手ならキスすんのも嫌じゃねーだろ?
むしろ男は好きじゃなくてもヤれるもんだぞ」

「ぎゃーっ!!サイテーサイテー!!不潔ー!!」


これは間違いなくからかわれてる。

騒げば騒ぐほど口之津を喜ばせるとわかっているがどうすることもできずに瑞穂はひたすらギャーギャーと慌てふためく。


「タダの練習じゃねーか。チュッとすりゃ終わんだよ。
なんならアッチの方も練習させてやっても――・・・」

「滅べ!!セクハラ教師!!!」



ズ バ ン !!



「!!」

「ふがっ!!!」


凄い衝撃音と共に目の前にいた口之津が消える。


「・・・ああまだ教師じゃなかったわね。滅べ腐れ外道が」


見上げると、パンッっと拳を叩いて鳴らす有馬が禍々しいオーラを放ち放送禁止な程に恐ろしい顔をして立っていた。



(口之津先生、タイミングわる~~・・・)
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