有明先生と瑞穂さん
加津佐が瑞穂の肩に手をかけた時だった。


「ひっ!や、やめ・・・」

「女子高生~女子高生~♪」

「・・・・・・・・・っ!!!

 ギャァアア嫌ーーーー!!!」



  ゲシッ!!!





「・・・・・・」

「・・・・・・はっ!」


思わず瑞穂は加津佐の顔面を踏みつけていた。


「う、うわー!ごめんなさい!!ひゃあああ」


「・・・ぐふっ・・・、晴ちゃんいい足持ってるじゃない・・・」


加津佐は大げさにその場に倒れこんだ。


「やあぁーー!!ほんとごめんなさい!」


キッチンから呆れ顔で有明が戻ってくる。


「この男はそれくらいしないと調子乗るからいいんだよ」

「有明・・・何気に俺のこと踏んでます・・・」


足元を見ると加津佐の足を、まるでそこには何もないかのように平然と踏みつけていた。
< 93 / 1,252 >

この作品をシェア

pagetop