有明先生と瑞穂さん
眠くはないがソファにコロンと横になる。

ようやく口之津の言葉を忘れかけリラックスしてきた。



「あはは~、このソファ加津佐さんの匂いするー」

「・・・・・・」


有明の手がピタリと止まった。


(あれ?私変なこと言ったかな)


「瑞穂さん寝室に行こうか」

「へあっ?!」


(ななななな何何何?!突然そういう展開?!)


猛ダッシュで戻ってくる口之津の言葉。


「な、なに言ってるんですか!!」

「だって気分悪いじゃない・・。ソファ買い替えようかな・・・」

「あっ、ああ、そういう意味・・・!」

「え?」

「なんでもありません!」


考えが暴走する。

急に二人だけの空間が息苦しくなって瑞穂は逃げるようにソファに顔を埋めた。
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