有明先生と瑞穂さん
「嘘だぁ~!本当はヤラシイこと考えてたんだろー?!
イヤッ!有明先生不潔ッ!」

瑞穂の真似のつもりか、裏声を出して体をくねらせる。

「馬鹿か!
・・・そもそもまだ早いだろ」

「ちょっ、目潰しだけはやめて!
つかお前ら二人ともおもしろいね。
同じことで落ち込んでるくせに、お互い話し合えばいいじゃん」


こういう時ばかりは加津佐と国見のような関係に憧れる。


「大体ちょっと拒否られたくらいでイチイチへこむとか・・・。
これだから拒否られたことのないイケメンは!」

「え・・・お前国見からも拒否られてんの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・そんなことねえよ」


不憫な奴・・・。



「そうだ!
もういっそのこと、晴ちゃん呼んじゃうぅ?」

「やめろよ気まずい・・・」

「別に話さなくていいさ。
一緒にいるだけでも違うっしょ」


加津佐は時々的を得たことを言う。

慣れた手つきで瑞穂に電話を掛ける加津佐を止めることなく見守った。





「よかったなー!有明!
晴ちゃん来るって!」

「え・・・」



本当に彼女が何を考えてるのかよくわからない。

しかし自分が期待していたことにも気付く。



不安定な気持ちのまましばらくするとインターホンが鳴らされた。

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