有明先生と瑞穂さん
***
「小浜先生、レポート読ませて頂きました。
それで訂正した方がいいと思ったところを付箋を貼っておきましたので見ておいてください」
職員室では小浜と有明がまたレポートについて話をしていた。
「ありがとうございます!」
小浜は嬉しそうにレポートを受け取り、パラパラと確認する。
そして少しだけ頬を染めてためらいがちに口を開いた。
「あ、あの・・・・・・」
「はい?」
「ここの参考資料を探してるんですけど・・・その・・・本屋行ってもよくわからなくて・・・その・・・」
指指された場所を確認して有明は考え込む。
「そうですね・・・。あまりないですもんね。
僕もこの資料は持ってないな・・・」
「! だ、だったらあの・・・
いつでもいいんですけど、か、帰りに一緒に――」
「あら小浜先生、そちらの参考資料でしたら・・・」
「!」
横からひょっこり顔を出したのは愛野先生だ。
「すごく古いものですけど確か図書室にもありましたわ。
今度いらしてみてください」
「えっ・・・」
「よかったですね小浜先生!」
「は、はい・・・」
さりげなくデートに誘う小浜の狙いは有明が気付くことなく見事に撃沈されてしまった。
「小浜先生、レポート読ませて頂きました。
それで訂正した方がいいと思ったところを付箋を貼っておきましたので見ておいてください」
職員室では小浜と有明がまたレポートについて話をしていた。
「ありがとうございます!」
小浜は嬉しそうにレポートを受け取り、パラパラと確認する。
そして少しだけ頬を染めてためらいがちに口を開いた。
「あ、あの・・・・・・」
「はい?」
「ここの参考資料を探してるんですけど・・・その・・・本屋行ってもよくわからなくて・・・その・・・」
指指された場所を確認して有明は考え込む。
「そうですね・・・。あまりないですもんね。
僕もこの資料は持ってないな・・・」
「! だ、だったらあの・・・
いつでもいいんですけど、か、帰りに一緒に――」
「あら小浜先生、そちらの参考資料でしたら・・・」
「!」
横からひょっこり顔を出したのは愛野先生だ。
「すごく古いものですけど確か図書室にもありましたわ。
今度いらしてみてください」
「えっ・・・」
「よかったですね小浜先生!」
「は、はい・・・」
さりげなくデートに誘う小浜の狙いは有明が気付くことなく見事に撃沈されてしまった。