有明先生と瑞穂さん
***





「で、話っていつどこで?」

「ええ?!えーっと・・・」


まさかOKが出るとは思わずまたしても口之津は頭をフル回転させる。



(中庭・・・喫煙所・・・いやダメだ!)



「・・・日曜、暇か?」

「え・・・」


「よかったら・・・どこか行かないか?」




調子に乗りすぎだろうか。

いや、学校ではどうしても邪魔が入る。


決してデートしたいとかそういう下心ではない。
うん、違う。



・・・・・・やっぱり無理か?





「・・・・・・いいわよ。バイトもないし」


「!!!」




こいつ熱でもあるんじゃねーか?!


そう口から出そうになったが「やっぱりやめる」と言われては困るのでぐっと堪えた。


この流れで携帯番号もメアドもゲット!


幸せすぎて後が怖いとか考えてしまうあたり、本当に自分が女々しくなったと感じる。


とにかく今は『うおーーー!!』と叫びたい。
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