有明先生と瑞穂さん
日曜日、待ち合わせ場所でソワソワしながら待つ。

駅前なんて目立つ場所、避けた方がよかっただろうか。


携帯で時計を確認すると5分前。


(祥子みたいな女は30分遅刻は当たり前だからな!
覚悟してかからねーと。
でも来なかったら・・・いやいや大丈夫大丈夫)


期待と不安が入り混じる中ソワソワしながら待っているとすぐに目の前にそいつは現れた。



「お待たせ。もう来てたんだ」

やっぱりギャルの私服はスゲー派手だ。
俺が言うのもなんだがコソコソする気全くないな。
他の教師や生徒に見つかったらまた呼び出しくらうぞ。


「お、おう。早かったな。もっと遅くなるかと思ってた・・・」

「ウチ、時間はきっちり守る派なんだけど」


そんなつもりじゃなかったのにギラリと睨まれる。
・・・いや、やっぱりまた変な思い込みしてたから俺が悪いな。


「スマン」

「別に謝らなくていいし」


扱い方難しいーーー!!!
どうして俺ばっかりこんなに気ィ遣ってんだ馬鹿みてぇーー!!



「どこに行くの?」

「そうだな・・・。お前はいつもどこ行って遊んでんの?
やっぱり買い物?」

「そうだけど・・・遊んでどうすんのよ。話じゃなかったの?」

「え・・・デートじゃなかったのか?」

「・・・・・・」

「・・・・・・」


もしかして用件話したら即さようならだったのか?!

ワクワクしてたの俺だけかよ!
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