有明先生と瑞穂さん
「てっ・・・照れてないっつの!調子に乗んな!」
「顔赤いぞ」
「息止めてたからよ!」
「何で止めんだよ!」
「アンタがベタベタ触るからよ!」
「はぁ?!皮膚呼吸でもしてんのか?!」
言い争いにまたしてもサングラス店員が声を上げて笑う。
(ちったぁコッソリ笑え!)
他人に笑われたことにより我に返り、二人して黙り込む。
そっと口之津の顔を盗み見れば、なぜか少しだけ嬉しそうな顔をしていた。
(そんなんじゃないんだから・・・)
有馬が口之津に背を向けると「ちょっと待て」と再び声を掛けてきた。
有馬は振向かずに返事をする。
「こういうのは・・・嫌いか?」
「え・・・・・・」
様子の違う口之津の言葉で振向き、手元を見る。
そこにはふたつのペアのネックレスがあった。
片方は黒い十字架の上の方に小さな薔薇がかかっていて、もう片方は薔薇に小さな黒い十字架がかかっているもの。
こうやってふたつ揃えないとペアだとはわからない。
「かわいい」
今まで見た中で一番好みだ。
「けど・・・これってそういう意味?」
「・・・・・・っ、駄目か?」
(ふ、二人でお揃いってことよね)
そんな、
付き合ってもいないのに、
まるでカップルみたいな
そんなことってどうよ。
「顔赤いぞ」
「息止めてたからよ!」
「何で止めんだよ!」
「アンタがベタベタ触るからよ!」
「はぁ?!皮膚呼吸でもしてんのか?!」
言い争いにまたしてもサングラス店員が声を上げて笑う。
(ちったぁコッソリ笑え!)
他人に笑われたことにより我に返り、二人して黙り込む。
そっと口之津の顔を盗み見れば、なぜか少しだけ嬉しそうな顔をしていた。
(そんなんじゃないんだから・・・)
有馬が口之津に背を向けると「ちょっと待て」と再び声を掛けてきた。
有馬は振向かずに返事をする。
「こういうのは・・・嫌いか?」
「え・・・・・・」
様子の違う口之津の言葉で振向き、手元を見る。
そこにはふたつのペアのネックレスがあった。
片方は黒い十字架の上の方に小さな薔薇がかかっていて、もう片方は薔薇に小さな黒い十字架がかかっているもの。
こうやってふたつ揃えないとペアだとはわからない。
「かわいい」
今まで見た中で一番好みだ。
「けど・・・これってそういう意味?」
「・・・・・・っ、駄目か?」
(ふ、二人でお揃いってことよね)
そんな、
付き合ってもいないのに、
まるでカップルみたいな
そんなことってどうよ。