有明先生と瑞穂さん
「悪ィ・・・。俺お前に嫌われてると思ってたから・・・」
「・・・っ、
だからって晴子にばっかり相談してさ!
ウチに直接言えばいいじゃない・・・」
「だってお前、避けるだろ・・・」
「そんなの決め付けないでよ・・・。
他の子には普通にできるくせに・・・ウチにだけビクビクしてさ・・・・・・。
ウチのこと何だと思ってんのよ・・・」
これではまるでヤキモチだ。
口之津もそう捉えるだろう。
違うと言いたいのに、口からはそういう言葉でしか出てこない。
「ウチのこと避けてたのはそっちでしょ・・・・・・」
まるで今まで機嫌が悪かったのは避けられてたからみたいだ。
「ウチだって・・・
アンタが・・・
学校に来るって知って楽しみにしてたのに・・・・・・
アンタ、気付かないし・・・・・・」
これじゃまるで好きみたいじゃないか。
違う。
楽しかったから、単純にまた会いたいと思ったから。
だからそんな顔しないで――・・・
だらしなくふやけた顔。
ギャル嫌いなくせに、
純粋系なコが好みのくせに、
ウチなんかにそんな顔――。
胸が、締め付けられる。
有明先生と比べたのは、
自分がこの男を好きなんかじゃないってことを証明したかったから。
強引なところもガキっぽいところも嫌いじゃない。
一緒にいてこんなに自然体でいれる男なんて初めてだ。
でもこの男にそういう感情を抱くことがなんだか悔しかった。
この男をずっと気にしている自分が悔しかった。
気付きたくなかった―――
(アレ・・・?ウチって・・・)
好きなのは、有明先生。
そのはずなのに――・・・。
「・・・っ、
だからって晴子にばっかり相談してさ!
ウチに直接言えばいいじゃない・・・」
「だってお前、避けるだろ・・・」
「そんなの決め付けないでよ・・・。
他の子には普通にできるくせに・・・ウチにだけビクビクしてさ・・・・・・。
ウチのこと何だと思ってんのよ・・・」
これではまるでヤキモチだ。
口之津もそう捉えるだろう。
違うと言いたいのに、口からはそういう言葉でしか出てこない。
「ウチのこと避けてたのはそっちでしょ・・・・・・」
まるで今まで機嫌が悪かったのは避けられてたからみたいだ。
「ウチだって・・・
アンタが・・・
学校に来るって知って楽しみにしてたのに・・・・・・
アンタ、気付かないし・・・・・・」
これじゃまるで好きみたいじゃないか。
違う。
楽しかったから、単純にまた会いたいと思ったから。
だからそんな顔しないで――・・・
だらしなくふやけた顔。
ギャル嫌いなくせに、
純粋系なコが好みのくせに、
ウチなんかにそんな顔――。
胸が、締め付けられる。
有明先生と比べたのは、
自分がこの男を好きなんかじゃないってことを証明したかったから。
強引なところもガキっぽいところも嫌いじゃない。
一緒にいてこんなに自然体でいれる男なんて初めてだ。
でもこの男にそういう感情を抱くことがなんだか悔しかった。
この男をずっと気にしている自分が悔しかった。
気付きたくなかった―――
(アレ・・・?ウチって・・・)
好きなのは、有明先生。
そのはずなのに――・・・。