有明先生と瑞穂さん
教室に戻るとすでに机でメイクを直している有馬に恐る恐る近づいた。
「有馬さん・・・聞きにくいこと聞いてもいい・・・?」
「何?」
「さっき口之津先生が言ってたんだけど・・・
その・・・
つ、付き合い始めたって本当?」
「!!」
「え?!有馬さんそうなの?!」
「マジか!」
瑞穂の声に深江と布津も寄ってきた。
「はぁっ?!つ、付き合うわけないじゃん!!
何言ってんの?!」
「だよなあ~。瑞穂それ何情報?」
「や・・・さっき口之津先生本人が言ってたから」
「ヤダー、口之津先生とうとう現実と妄想の区別もつかなくなったの~?」
何気に深江の言葉が結構厳しい。
「でも携帯にはアドレス入ってたみたいだよ。
付き合ってないならハッキリ言わないと口之津先生勘違いしたままだ・・・」
「あ~の~お~と~こ~~ォ・・・!!!」
有馬はブルブルと振るえながら持っていたリップをボキリとへし折った。
「ぷ、プラスチック部分まで折れてる・・・!」
「えー!!有馬さんいつの間にメアド交換したの~?
なーんだ、結構いい線行ってんじゃーん!
じゃあ本当に付き合ってんのー?!」
深江が食いつくと有馬は慌てて顔を上げる。
「ち、違う!
あれは口之津が勝手に言ってるだけでウチは一言も・・・」
「おっ、有馬いつの間に口之津先生のこと名前で呼ぶようになってんだ?」
「ホントだーぁ!
『アイツ』とか『あの男』としか呼んでなかったのにぃ~~」
「!!! ち、ちが・・・」
有馬の顔がみるみるうちに赤くなると深江と布津は更にはしゃいで有馬を質問攻めにした。
(あ、これはヤバイ・・・・・・)
瑞穂はそそくさと自分の席に戻る。
ブチッ
「あ」
「ッア゙ーーーーー!!!
うるっさーーーーい!!」
ドスッ
「ぐえっ!!」
ガンッ
「いだっ!」
一瞬にして転がる屍二つ。
(た、助かったぁ~~~!)
必死に存在を消しながら瑞穂は自分の席でほっと息をついた。
「有馬さん・・・聞きにくいこと聞いてもいい・・・?」
「何?」
「さっき口之津先生が言ってたんだけど・・・
その・・・
つ、付き合い始めたって本当?」
「!!」
「え?!有馬さんそうなの?!」
「マジか!」
瑞穂の声に深江と布津も寄ってきた。
「はぁっ?!つ、付き合うわけないじゃん!!
何言ってんの?!」
「だよなあ~。瑞穂それ何情報?」
「や・・・さっき口之津先生本人が言ってたから」
「ヤダー、口之津先生とうとう現実と妄想の区別もつかなくなったの~?」
何気に深江の言葉が結構厳しい。
「でも携帯にはアドレス入ってたみたいだよ。
付き合ってないならハッキリ言わないと口之津先生勘違いしたままだ・・・」
「あ~の~お~と~こ~~ォ・・・!!!」
有馬はブルブルと振るえながら持っていたリップをボキリとへし折った。
「ぷ、プラスチック部分まで折れてる・・・!」
「えー!!有馬さんいつの間にメアド交換したの~?
なーんだ、結構いい線行ってんじゃーん!
じゃあ本当に付き合ってんのー?!」
深江が食いつくと有馬は慌てて顔を上げる。
「ち、違う!
あれは口之津が勝手に言ってるだけでウチは一言も・・・」
「おっ、有馬いつの間に口之津先生のこと名前で呼ぶようになってんだ?」
「ホントだーぁ!
『アイツ』とか『あの男』としか呼んでなかったのにぃ~~」
「!!! ち、ちが・・・」
有馬の顔がみるみるうちに赤くなると深江と布津は更にはしゃいで有馬を質問攻めにした。
(あ、これはヤバイ・・・・・・)
瑞穂はそそくさと自分の席に戻る。
ブチッ
「あ」
「ッア゙ーーーーー!!!
うるっさーーーーい!!」
ドスッ
「ぐえっ!!」
ガンッ
「いだっ!」
一瞬にして転がる屍二つ。
(た、助かったぁ~~~!)
必死に存在を消しながら瑞穂は自分の席でほっと息をついた。