有明先生と瑞穂さん
***
「口之津先生と有馬さん、付き合いはじめたそうですよ」
瑞穂はその日の晩、有明の家にてゴロゴロしながら思い出したように呟いた。
「え、そうなの?やっぱりあの二人ってそうだったんだ・・・」
瑞穂の言葉に有明は仕事の手を止めた。
「やっぱり先生から見てもわかりますか」
「うーん・・・堂々としてるからね。
他の先生が何も言わないのが不思議なくらい」
言いながら有明は背伸びをして指をポキポキ鳴らす。
そしてそのまま瑞穂の隣に寝転がった。
あれだけ緊張していた二人の距離感は、最近ではもうない。
「・・・・・・でも瑞穂さんのお陰で確信がつけないから何も言わなかったみたいだけど」
「え?どういう意味ですか?」
キョトンとする瑞穂の頬をブニブニと指で弄ぶ。
「君と口之津先生が仲よすぎるから、君との関係を疑ってる先生もいるってこと」
「ええっ?!」
聞いて初めて驚く。
まさか自分が周りからそう思われていたなんて・・・。
そりゃあ有馬も妬くはずだ。
目の前の有明は口を尖らせて少しだけすねたような表情を見せた。
それが少しだけ子供っぽい。
「・・・疑いはしないけど、俺も少しだけ妬けるかな」
「あはっ」
有明のそんな姿がかわいくて、瑞穂はその体に抱きつき胸元にぐりぐりと頭をこすり付ける。
(うーん・・・距離感はなくなったけど・・・これはちょっと・・・)
最近の瑞穂はちょっと距離感がなさすぎて困る。
まだ手出しすらしていない有明としては据え膳状態だ。
それに全然気付くことなく胸元の瑞穂は嬉しそうな顔をするから、引き剥がすこともできずにされるがまま。
しまいには足まで絡めてくるものだから、有明としては意識を分散させるのがなかなか大変だ。
「おっ・・・俺も男なんだけどなぁ~・・・」
「え?わかってますよ。当たり前じゃないですか」
「・・・・・・」
「口之津先生と有馬さん、付き合いはじめたそうですよ」
瑞穂はその日の晩、有明の家にてゴロゴロしながら思い出したように呟いた。
「え、そうなの?やっぱりあの二人ってそうだったんだ・・・」
瑞穂の言葉に有明は仕事の手を止めた。
「やっぱり先生から見てもわかりますか」
「うーん・・・堂々としてるからね。
他の先生が何も言わないのが不思議なくらい」
言いながら有明は背伸びをして指をポキポキ鳴らす。
そしてそのまま瑞穂の隣に寝転がった。
あれだけ緊張していた二人の距離感は、最近ではもうない。
「・・・・・・でも瑞穂さんのお陰で確信がつけないから何も言わなかったみたいだけど」
「え?どういう意味ですか?」
キョトンとする瑞穂の頬をブニブニと指で弄ぶ。
「君と口之津先生が仲よすぎるから、君との関係を疑ってる先生もいるってこと」
「ええっ?!」
聞いて初めて驚く。
まさか自分が周りからそう思われていたなんて・・・。
そりゃあ有馬も妬くはずだ。
目の前の有明は口を尖らせて少しだけすねたような表情を見せた。
それが少しだけ子供っぽい。
「・・・疑いはしないけど、俺も少しだけ妬けるかな」
「あはっ」
有明のそんな姿がかわいくて、瑞穂はその体に抱きつき胸元にぐりぐりと頭をこすり付ける。
(うーん・・・距離感はなくなったけど・・・これはちょっと・・・)
最近の瑞穂はちょっと距離感がなさすぎて困る。
まだ手出しすらしていない有明としては据え膳状態だ。
それに全然気付くことなく胸元の瑞穂は嬉しそうな顔をするから、引き剥がすこともできずにされるがまま。
しまいには足まで絡めてくるものだから、有明としては意識を分散させるのがなかなか大変だ。
「おっ・・・俺も男なんだけどなぁ~・・・」
「え?わかってますよ。当たり前じゃないですか」
「・・・・・・」