有明先生と瑞穂さん
図書室では少し話してすっきりした深江が再び笑顔で瑞穂と談笑していた。
何気ない、日常会話だ。
もう図書室も閉めようという6時頃、瑞穂のポケットの携帯が震えた。
『送信者:布津』
『本文:たすけて』
「あははは!何コレ!」
「え?あははは!どうしたんだろ~」
笑いながら『どうしたの?』と返信するとすぐに返事が帰ってきた。
「ちょっ、聞いて~!
有馬さんと口之津先生と3人でご飯食べに行くんだってー!」
「何そのメンバー!おもしろ~い!」
「絶対参加したくなーい!あははは!」
図書室だというのに生徒も顧問もいないとついつい大声で話してしまう。
そこへガチャッとドアが開く音がして、二人は慌てて口を閉じた。
「何だか楽しそうですね」
そこにひょっこりと顔を出したのは有明先生だ。
深江の表情がぱっと明るくなる。
しかしその表情は有明の後から入ってきた人間によりすぐにしかめられた。
「有明先生!・・・・・・と、小浜先生も一緒ですかぁ~」
「よかった、まだ開いてましたね」
あからさまな態度を取る深江をなだめながら瑞穂は聞いた。
「どうしたんですか?愛野先生は今日お休みですよ」
「はい、それは知ってるんですが・・・小浜先生がどうしても今日本を借りたいと」
「あっ、はい。そうなんです」
ニコニコと笑う二人を深江はさっきとは打って変わって不機嫌そうな目で見る。
「チッ、ブリッコが・・・」
瑞穂にだけ聞こえた深江の暴言に瑞穂はゾッと背筋を凍らせた。
「瑞穂さん校内で携帯いじっちゃダメですよ」
「あっ、ハ~イ」
瑞穂は慌てて手に持ったままだった携帯をポケットにしまう。
(やばいやばい・・・・・・ん?)
顔を上げると小浜がその様子をじっと真顔で見つめていた。
「小浜先生、何か・・・?」
「あ、いいえ。何でもないの」
「・・・・・・?」
少し疑問に思ったが再びニッコリ笑うので瑞穂はそれ以降気にしなかった。
何気ない、日常会話だ。
もう図書室も閉めようという6時頃、瑞穂のポケットの携帯が震えた。
『送信者:布津』
『本文:たすけて』
「あははは!何コレ!」
「え?あははは!どうしたんだろ~」
笑いながら『どうしたの?』と返信するとすぐに返事が帰ってきた。
「ちょっ、聞いて~!
有馬さんと口之津先生と3人でご飯食べに行くんだってー!」
「何そのメンバー!おもしろ~い!」
「絶対参加したくなーい!あははは!」
図書室だというのに生徒も顧問もいないとついつい大声で話してしまう。
そこへガチャッとドアが開く音がして、二人は慌てて口を閉じた。
「何だか楽しそうですね」
そこにひょっこりと顔を出したのは有明先生だ。
深江の表情がぱっと明るくなる。
しかしその表情は有明の後から入ってきた人間によりすぐにしかめられた。
「有明先生!・・・・・・と、小浜先生も一緒ですかぁ~」
「よかった、まだ開いてましたね」
あからさまな態度を取る深江をなだめながら瑞穂は聞いた。
「どうしたんですか?愛野先生は今日お休みですよ」
「はい、それは知ってるんですが・・・小浜先生がどうしても今日本を借りたいと」
「あっ、はい。そうなんです」
ニコニコと笑う二人を深江はさっきとは打って変わって不機嫌そうな目で見る。
「チッ、ブリッコが・・・」
瑞穂にだけ聞こえた深江の暴言に瑞穂はゾッと背筋を凍らせた。
「瑞穂さん校内で携帯いじっちゃダメですよ」
「あっ、ハ~イ」
瑞穂は慌てて手に持ったままだった携帯をポケットにしまう。
(やばいやばい・・・・・・ん?)
顔を上げると小浜がその様子をじっと真顔で見つめていた。
「小浜先生、何か・・・?」
「あ、いいえ。何でもないの」
「・・・・・・?」
少し疑問に思ったが再びニッコリ笑うので瑞穂はそれ以降気にしなかった。