放課後図書室

やっぱりこのノリついていけないな、とか、私とは全然違うな、って思うことは多々ある。


でも、早瀬君が言ったように、その面だけが全てじゃない。


それは自分にとっても相手にとってもそうなんだ。


そして、その面を知りたいとか、知ってもらおうとか、そういうアクションを起こさない限りは、相手も自分も、そういう浅くて薄い存在にしか成り得ないんだ。


踏み込むことも踏み込ませることも、仲良くなるためには必要なこと。


本当の友達がいる人達にとっては当たり前のことかもしれないけれど、それは私がここ数日で獲得した、目から鱗的な新発見だった。




まずは、自分のことを話そう。


そして、相手を知るために質問をしよう。




高2で、もう大人に一歩足を踏み入れているような年代の私。


小学生が掲げるようなスローガンで、気分を新たにした。

 
 
< 201 / 247 >

この作品をシェア

pagetop