剣舞
「禁舞、『剣舞』です。

それを・・・
ヴォルハムンの舞姫、
オリビア嬢に・・・
是非ともと・・・。」

語尾まで語る事なく、
言葉を飲み込んでしまう。

ヴァイスの表情が、明らかに不機嫌なものに変わった。


「私への、あてつけか・・・
挑戦か・・・」

独り言を漏らす。


「ディック、アンジェラを執務室へ。

直接聞こう。真意のほどを。」

ヴァイスは、グラスを置き、先に部屋を出ていってしまった。



 
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