裏表マネージャープレーヤーの楽しみ
恐る恐る、図書室のドアを開ける。
そこには1人、本を読んでいる男子生徒がいた。
彼が、小田切君。

「小田切君」
勇気を振り絞って、小田切君に話しかける。


「君は図書委員の高知 柚希。俺と同じ図書委員。誕生日は2月4日。誕生石は・・・アメジストか」
と私の事をどんどん話していく。私は恥ずかしくなって、
「何よ!ってかなんで私の事知ってんの?」
と、叫んでしまった。

「これはすまなかったな。いろいろと訳あって、君の情報を集めていてねら。理由は後々話すから」

と、丁寧に話す。
「そ、そう」
と、曖昧に返事をする私。
「…」
「…」
「「あの」」
「あっ」
私は頭の中が真っ白になった。
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