6 L O V E .
「え、今・・・」
抱きしめる腕が強さを増した。
それと同時に、榊さん・・・いや俊信さんが話し始めた。
「俺ね、セフレいっぱいてさ全員切るのに時間かかった。一人ひとり謝ったけど、怒るやるは怒ったし、ビンタしてくるやつもいた。『つまんない男になったね』とか言われたんだけどさ、案外今の自分気に入ってるんだよね」
「あの・・・話が読めないのですが・・・」
「ふっ鈍感だよね、まったく」
冷たくなった耳に榊さんの唇っが触れて、あたしはぴくんと反応してしまった。
「つまり、ここで雅と話したあの日から俺は、
・・・雅が好きになってた」