6 L O V E .


校門から少し離れた塀のところで、向かい合わせになる。

翠さんの瞳は、まだ戸惑っていた。




「俺、中学のときから翠さんのこと知ってました」

「うん」










「そのときからずっと好きでした」







「え…?」



目を見開く、翠さん。

終わりへのカウントダウンが静かに始まっていた。





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