6 L O V E .




「あたしには、「わかってます、恭平さんのこと」




「ただ、伝えたかっただけなんで」




何も言わない翠さんに、俺は笑ってみせた。

リカさんが俺に笑ってくれたみたいに。



「・・・ありがとう」



「あの、こちらこそありがとうございました」



俺は頭を下げた。
三年半の想いに区切りをつけたつもり。


心の中はすっきりと晴れ渡っていた。

何一つ、後悔なんかしてない。




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