6 L O V E .
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あと少しで12月。
先輩は受験生だ。まだ、オレンジ色の髪の毛なのかな?
志望校はどこなんだろう。
もしかして推薦で決まってたりするのかな。
あれからコンビ二何度か訪れた先輩と・・・雪菜さん。
11月になるとその姿はめっきり見なくなった。
私は先輩のことを何も知らない。
かと言って、聡に聞くこともできない。
これって、もう好きってことだよね?
こんなに一日中誰かのことを考えたのは初めてだった。
あの意志の強い瞳に一度でいいから、映りたい。
声が聞きたい。
そんなことを自分の部屋のベッドに寝転びながら考えていた。