6 L O V E .
「あれ?え?」
「雪菜がくれたのは、シルバーのピアス。別れたときに返したけど」
さ、聡のバカ!色なんて聞いてないよ、もう!
「ふーん。ヤキモチやいた?」
鋭くて真っ直ぐな瞳があたしだけを見てる。
嘘みたい。
溶かされそう。
「・・・妬きました」
「・・・可愛いな、お前」
あ、気づいたときには唇が触れていた。
「先輩、あたしと付き合ってください」
見上げれば、オレンジ色が優しく笑う。
「そのお願いは聞いてやる」