6 L O V E .
「あの子に会う覚悟できたのか?」
「お前・・・わかってたのか」
「なんのために俺が発破かけたと思ってんの」
そうフッと笑う恭平。
こいつには本当に敵いそうにない。
「ありがとうな。気持ちは、伝える」
「おう。男ならバシッと決めろよ」
「わかってる」
思えば、自分から告白したことなんてあったけ?
いつもなんとなく近くに女がいて、そいつと付き合って、ろくに大切にもできなかった。
そんな俺が今、人を好きになって想いを伝えようとしている。
まさに、青天の霹靂ってやつだよな。自分でも笑えてくる。