6 L O V E .
「きょうへー・・・?」
今聞きたくないやつの名前をノブは口にした。
なんの嫌がらせよ。
「翠、恭平と会ったんだろ?」
「うん・・・」
「あいつカッコよくなったよなー。まじ羨ましいし」
自然とあたしたちはフェンスに背を預けるようにして座っていた。
ノブといると心地いい。
なんだかんだ、こいつとは親友ってやつなんだと思う。
変な妄想してしまって・・・ごめん。
「・・・で、きょーに頼まれたってどういうこと?」
「だから、翠の監視」
「はあ!?」
空をぼんやり見ていた、あたしはノブに向き直る。
ノブもまた、空を眺めていた。
「てか、お前はどうなの?恭平のこと好きなのか?」