6 L O V E .
R大のキャンパスに入ると、「キャー!」という悲鳴が聞こえ、そこだけがざわめいていた。
駆け寄ると、須賀君が頬を押さえて倒れていた。
「須賀君!!!」
「なんだよ、悲劇のヒロイン登場ってか?」
「・・・こいつのしたこと、許してやってください」
須賀君・・・。
須賀君は起き上がってそう頭を下げたんだ。
「お前、さっきからうぜーよ。お前、何?こんな女に惚れてんの?ばっかじゃねえの」
三人組の一人が須賀君の胸倉をつかんだ。
「もうやめて!この人は関係ないから!気が済むまで私のこと殴るなりなんなりしていいから・・・お願いします・・・ごめんなさい・・・」
私はその場にへたりこんで頭を下げた。