6 L O V E .
「あ、い、岩倉、雅で・・・す。好きな、た、タイプは・・・好きになった人で・・・す」
さ、最悪。
カミカミだし、人見知り激しいし、口下手だし第一印象最悪じゃん・・・。
隣に座る秋歌ちゃんの滑らかな自己紹介とは大違い。
その時、榊さんと目が合った。
ドキンと心臓が飛び跳ねた。
え?今、笑ってくれた?
勘違いかもしれないけど優しく微笑んでくれた気がした。
「次、翠ちゃんの番だよっ」
珍しく難しい顔して考え事をしている翠ちゃんに声をかけた。
・・・なんか帰りたくなって来ちゃったな。
「雅!雅の狙ってる人って・・・あのトッシーって人だよね?」
秋歌ちゃんが可愛らしく声をかけてきた。