[完]ヤクザが愛する女~Ⅲ~
「夏愛…神山組に戻って来い。」


私は顔を上げた。


「え…」


「一緒に夏龍育てよう。次こそ夏愛と夏龍守るから…二度と離したりしねぇから…」




龍司…


嬉しいよ…


嬉しいけど


「戻れない。今の神山組にはこの子を連れてはいけない…」



ほんとは戻りたい。


戻りたくて堪らない。



でも今の神山組に私の居場所はない。
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