[完]ヤクザが愛する女～Ⅲ～

「そろそろ行くか。」


私は目をつぶったまま静かに頷いた。




キィ…


扉が開いた。




私は目を開いて辺りを見回した。




そこにはお母さん、沙璃、李久、良人、高校のクラスの皆、鉄さん、雷右、雷左さん、牧鎖さん、春十、神山組の皆、毅虎さん、鷹日さん、鳳利さん、風爽さん、龍司のお母さんにお父さん、その他の人…





たくさんの人が居た。




そして目の前には世界で１番愛してやまない人…




龍司が居る。