たばこ。


渋々制服に腕を通し、仏壇の前に座り手を合わせる。


「親父。いってきます。たばこ一箱もらうよ。」



ボロボロの靴を履き、玄関を出ると大家のババァが目の前に。



『ちょっと!お宅の家賃いつ払うつもりや!聞いてるん!?』




「すんません。もうちょい待ってもらえませんか?」


頭を下げる。


『はよ払いや!』

大家はブツブツ言いながら階段を降りて行った。

(はぁ〜はやく給料来ないかな、、
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