ボヤケる視界のさき
ふと母さんは俺にたずねてきた。
母さん「達也、高校はどうだった?」
達也「ん~、別に普通じゃない?」
本当はとても楽しみだ。
あの子が同じ学校にいることを知ってしまったから。
このことを考えるだけだけで顔がニヤけそうだ。
でも家族に知られたくないな。
恋したなんて恥ずかしくて言えない。
ズキン
まただ!またあの言葉が突き刺さる。
『親友くらいに対しては素直になろうぜ』
なぜだ?
何故この言葉を鮮明に思い出すんだ!?
茜「どうしたの?」
達也「ん!?なにが?」
茜「いや、ちょっと…やっぱりいいや。」
姉ちゃんが何言いたかったか全然分からなかった。
そうして、夜ご飯をすませ風呂もすませ深い眠りへとはいった。