ボヤケる視界のさき
壊れゆくもの
次の日。
朝カーテンを開けると、眩しいくらいに輝く太陽が俺の目覚めを迎えてくれる。
俺はいつものように顔を洗い、髪の毛を直し歯磨きをすませて朝ご飯を食べた。
さて、そろそろ行くか。
達也「母さん、行ってきます。」
母さん「は~い!いってらっしゃい!」
茜「ちょっと待ってー!!」
俺が玄関を出てチャリにまたがっていると、後ろから俺を呼び止めるもの!
茜がいた。
達也「どうしたんだ?」
茜「せっかくなんだし、後ろに乗っけてってよ?」
そっか!今日から姉ちゃんも学校登校日だったのか!
達也「…って、無理だよ!」
俺が必死に抵抗しようにも無駄なあがきとなり、茜が荷台に乗ってきた!!
茜「さぁさぁ、行こう!」
そうやって荷台で言ってくる。
言い出さしたら聞かない姉ちゃんを仕方なく後ろに乗せた。
今の状況で知ってる人に見られたくないな。
茜を下ろすために、フルパワーでチャリをこぎすぐに駅に着いた。