ボヤケる視界のさき
茜「ご苦労だったね。」
姉ちゃんはそう言うと、さっさと友達のとこへ走っていった。
俺はチャリを駅の駐輪場に置き、一息ついた。
電車はすぐに来て、俺たちを乗せ次の駅へ出発した。
あっという間に駅に到着して学校に向かう。
学校に着き、まだ慣れていない校舎の中を歩き教室に入る。
まだ、入学して1日しか経ってないから教室の中は静かだ。
俺は自分の席である廊下側の前から4番目の席にカバンを置く。
隣に目をやるが、知宏がまだ来てない!
そういえば、電車で見なかったけど休みかな。
でも入学して早々に休みはないな。
俺は何もすることがないから、恒例の机に突っ伏してぼけーっとする。
ぼけーっとしてると前の席に座った男が俺の方に視線を向けてきた!!
達也「なに?」
俺が冷たく問うと、男は白い歯を見せながら口を開く。
??「冷たいな!!中学ん時に見たときは、そんな感じじゃなかったのにな。」