ボヤケる視界のさき
男は中学の頃の俺を知った口調で言ってきた。
中学の頃、塾に行っていたがそこに男がいたわけではないし…。
男の顔をよく見てみる。
キリッとした目。
肌は黒く体育会系の顔つき。
坊主に近い短髪。
…なんか見たことある気がするかもしれない。
とりあえず男に聞いてみるしかない。
達也「俺と会ったことある?」
??「試合の時にちょくちょくと。」
どうやら会ったことあったようだ!!
??「とりあえず俺【天城 智】ていうからよろしく。」
そう言ってまた白い歯を見せ微笑んでくる。
俺もとりあえず自己紹介を始める。
達也「俺【北川 達也】。こちらこそよろしく!」
俺に天城 智という高校で初の友達ができた。
…ん!?天城 智…。
どこかで聞いたことある名前だ!!
頭の思考回路をフルに活動させていると、智が話しかけてきた。
智「達也、なんか思い出した?」
え!?…こいつなに変なこときいてくるんだ!?