ボヤケる視界のさき

そんな俺を心配そうに見つめてくる人がいた。

俺はその人と目が合い思わずそらしてしまう!!



またそんな目すんなよ!!…鳴。


鳴のあの目が何か引っかかる!
考えようとしても考えれない!!またこの症状だ…!



高校入学してからの俺は変だ!!


どんどんと視界がぼやけてくる!
俺はそのまま意識が途絶えた。




――――





また俺はあの公園にいた。
けどいつもと違うのは太陽が沈みかけていて、空が茜色になっていた。



男の子「たっちゃん上手いね!」



たっちゃん…!!
確か鳴も俺にそんな風に呟いたな。


何故か、もう1人の男の子の声が聞こえないんだ。
口は動いてるんだけど…。


初めて見た夢のときからずっと!



すると、俺の横を通って男の子の方へ走る女の子がいた。


そして女の子が口を開いた。

女の子「たっちゃん、早く帰ろ?ママたちが心配するよ?」



そしてここで途絶えた!!
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