ボヤケる視界のさき

やがて時間が進み放課後になった。

みんなが教室から出ていく中俺はある人が目に入った。


窓が開いており、窓際で外を眺めている鳴の姿。
長い髪が靡いていた。



俺はそんな鳴をずっと見ていたら、目が合ってしまった!

ドキッとしてドンドン心拍数が上がる!!



硬直している俺に鳴は近づいて口を開いた。



鳴「達也って、部活なにに入るつもりなの?」


俺は思わず「えっ!?」と口に出していた!
そんな俺を見て微笑む鳴。



鳴「やっぱり…サッカーするつもり?」



俺は何故知っているのか分からない。
分かるはずがない。

もしかして智から聞いたなんて思ってみたりするけど、2人が話しているとこを見たことがない。


鳴は不思議がっている俺を下から覗き込んできた!!

自然と上目使いになる鳴がとても可愛く見える。



俺の鼓動が鳴り響くのが嫌というほどに大きくなる!!

鳴は聞こえてるのか…?

俺が君に対することの想いのメロディー。
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