ボヤケる視界のさき
でも気づかないでほしい。
俺の初めての恋…
まだ終わらせたくない。
君に知られると終わってしまう。
まだ今日初めて話したばかりだ。
想いがバレると警戒されて気まずくなるだけだ。
俺は落ち着くため深く深呼吸した。
そして、疑問を投げかける。
達也「なんでサッカーしてたこと知ってるんだ?」
鳴「…。」
鳴は俯くだけで何も答えようとしてくれない。
達也「なんで答えてくれない?」
何故こんなに問い詰めているのか自分でも分からない。
けど聞かなくちゃいけない気がしたんだ。
それでも口を開いてくれなかった。
俺は諦めて教室から出ようとしたとき後ろから腕に掴まれた!!
鳴「ちょっとまって…!!」
鳴は俯いて小さな声で呟いた。
俺は後ろを振り向かずに今から鳴の口から出る言葉に耳を傾けた。
鳴「…これから時間…ある?」
達也「あぁ…。」
俺と鳴は学校を一緒に出て、俺は鳴についていった。