ボヤケる視界のさき
高校に着くと強い風が吹いた!
その風は甘く心地良いものだった。
入学式が行われる体育館まで行くまでに、たくさん部活勧誘をされた。
ここの高校は特に目立った部活はなく、どちらかというと運動系より文化系が活躍している。
俺と知宏はもう何の部活に入るのか決めていた。
知宏「なかなかいっぱいいるね!」
達也「ん!?まぁね!」
知宏と何気ない会話をしながら体育館を目指す。
知宏「ちょっごめん!トイレ!」
急に知宏はどこかに走り去ってしまった!!
俺は1人で行くのはどうかと思い、近くにあるベンチに腰をおろした。
ふ~…なんかやっと座れた気がする。
電車の中座れなかったし、これから毎日これが繰り返されるのか…。
正直しんどいな!
俺が一息ついてると、俺はある人に目が止まった!!
一瞬時間が止まったかのように、息ができなかった。
今も息をするのが難しい。
自分でも意味が分からなかった。