ボヤケる視界のさき
智くんとは家の方向が違うから、公園から家までの帰りはたっちゃんと2人っきり!
家は隣同士!
鳴の大きな自慢。
帰るときは毎日手を繋いで帰るの。
鳴の手と繋いでくれるたっちゃんの手にはいつも赤がメインとされたブレスレットがついていた!
鳴は「ほしい」と言うけれど、たっちゃんはくれなかった…。
そして、いつもサッカーの話ばっかりになる…!!
そして必ずいう言葉があった。
『鳴、俺のサッカーいつまでも見守っててね』
鳴は嬉しくて毎回頷く。
そんな日が続くとばかり思ってた…。
だけど理想と現実は違ったの…。
鳴の誕生日まであと少しになった12月。
たっちゃんはあまり鳴と話してくれようとしなくなった!
鳴はそんな様子のたっちゃんにすぐに気づきショックだった…。
いや…ショックを通り越して涙が出てくるの…!!
鳴は必死にたっちゃんに話しかけた。
涙が流れるのを堪えて…。