ボヤケる視界のさき

気がつくと外が真っ暗になっていた!


どうやら椅子に座ったままたっちゃんが寝ているベッドにもたれかかって寝ていた。


鳴は重たい頭を上げて、真っ赤になった目をこじ開けた。



まだたっちゃんは意識戻っておらず眠り続けている…!!

でも鳴はたっちゃんを信じてる。
必ず意識が戻ることを。



だって、さっき良い夢を見たの!

鳴の誕生日にたっちゃんが祝ってくれて、2人と鳴の家族でケーキを食べてた。


そのときの鳴とたっちゃんの顔は笑っていた…楽しそうに笑っていた…。


その夢が実現することを信じて…。




そして、面接時間過ぎて病院を後にした。

外に出ると星がいっぱい出ていた!!
その星1つ1つがすごく輝いていた!


冬に見る星はすごく美しかった!
でも、まだ知識がない鳴にはなんで冬の星は綺麗なのかは知らない。



寒さを感じながら空を眺めているうちに、親が車で迎えに来てくれた!
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