ボヤケる視界のさき

車の中では沈黙が流れていた。

沈黙は止むことなく、家へと着いた。


家に着くと、そのまま部屋に入り眠りに入った。



目が覚めたのは朝早くだった。

今日は引っ越しの日だから。



鳴はまた病室で見た夢を見たの。

でも最後の終わり方は違った!!


最後にたっちゃんは鳴に誕生日プレゼントをくれた!!
私はそれをもらって幸せな顔をしていた。


けど現実は違う…。
まだたっちゃんの意識が戻らない…。

鳴は不安だったけど信じると決めたから最後まで信じた。



そして引っ越しの準備も順調に進んでいき、新しい家に移動をする。

引っ越し先は遠かった!
鳴は車の中から知らない風景をずっと窓越しに眺めていた。

晴れ渡っている空を…。



今年の誕生日は嫌なことばかりだと鳴が思っていた。


けど、鳴の雲が被いかかった心に太陽が光を照らして今眺めている空のように晴れ渡るのだった。
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