ボヤケる視界のさき

俺が目に止まった人、それはあの時の彼女だった!



彼女は辻高校の制服を着て、友達と楽しそうに話しながら俺のいる方向に歩いてきてる!



俺の体は一瞬で硬直してしまった!!


彼女はそのまま俺の前を通り過ぎていく。



その瞬間、硬直していた体が解放された。


なんだったんだ!?今のは…。

なんであの子にこんなに反応してしまうんだ!?



自分がよく分からなくなってきた。


自分の胸に手をあててみる。

さっきまでうるさかった心臓は、いつもと変わらない落ち着いた鼓動になっていた。




最近の俺なんかおかしいな!




知宏「ごめん待たせたね、とりあえず行こう?」

達也「ん!?お、おおう!」

知宏「なんかおかしいぞ!?どうかした?」

達也「なんでもない。早く行こう。」

知宏「そっか!」



知宏は俺を心配してくれた!
明らかに様子がおかしかったんだろうな。


でも今の俺の頭の中はあの子しかなかった。
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