ボヤケる視界のさき

知宏「…い!達也?」

達也「え、え!?」

知宏「どうした!?ボケッとして。」



どうやらずっとボケ~ッとしてたらしい。


回りを見回してみるけど誰もいない!!


達也「ねぇ、入学式は?」

知宏「頭大丈夫?さっき終わったよ。早く教室行かないと。」



そんなに時間が経っていたのか!
入学式のことなんて何も頭にはいっていない。


その代わりあの子がずっと頭の中で駆け巡っている。


俺の頭は大丈夫なのか?




とりあえず教室に行こう。

だけど、俺は何処の教室に行けばいいか知らない。



達也「教室ってどこ?」

知宏「いまクラスが書かれた紙が玄関にあるらしいから行こう。」



知宏は目を輝かせて俺の手を引っ張っていく。




ん~…、人がいっぱいいて見れない。



俺が悩んでると知宏は迷わずに人混みの中に突っ込んでいった!



あいつの勇気すげぇな!!

あの勇気を恋愛に上手く使えたら知宏もあんなに苦労しないのにな。
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