ボヤケる視界のさき
知宏「ふ~、疲れた~。」
知宏が人混みの中からやっと現れた!
達也「おつかれ!!んで、どうだった?」
知宏「俺も達也も1組!!」
そう言ってピースをした。
俺は安心した。
やっぱりクラス別れたら1人で不安だもんな。
達也「この1年楽しくなりそうだな。」
俺は嬉しさで笑えてきた。
知宏は俺の言葉に対し「うん」と答え、俺につられ笑う。
俺たちは、あれの前に立つ。
あれとは「1-1」と書かれたプレート。
これで1年生になるのは3回目だ。
どうして1年生の時は、こんなにドキドキするんだろうな?
みんなも同じなんだろうな。
隣にいる知宏も。
俺は教室に入る。
すぐ後ろから知宏も一緒に。
教室に入るとある程度の生徒は席に着き静かだ。
とりあえず黒板にある席のプリントを見にいく。
席のプリントを確認した後、俺と知宏は顔を見合わせて笑った。