【短編】ヒーロー
「はい、ミルクティでいいよね?」
「ん……」
ミルクティーを出して、別の部屋で制服を着替えた。
――ピンポーン……
え?
誰?
ちょうど、下着姿の時に鳴ったチャイム。
慌てて服を着るけど、間に合いそうにないっ。
――ピンポーン……
ちょっちょっと待ってよー!
必死になればなるほど。
焦れば焦るほど、中々着れない服。
「おい……俺出てえぇんか?」
部屋のドアの外から聞こえた声。
「あ、うん……ごめんね?」
颯ちゃんが出てくれるなんて!?
そんな事、してくれるんだ。
今日は、ツイてないって思ったけど……
やっぱりツイてるかも♪