S的?彼氏の思うコト ~平畠 慎太郎side story~
story 3 ~ホラーハウス~
俺は、ホラーハウスのお化け役の松本さんから設備に不具合があると報告を受け、点検に向かっていた。
言われた場所を懐中電灯で照らす。
奥の方までよく見ると、ドアの装置の可動部分のチェーンが布を噛んでいるのが見えた。
「コイツのせいだな。」
1人そう呟くと、丁寧に布を取っていく。
ここは、お化け役が潜んで待機する場所だ。
と、いう事は…。
「ったく。衣装が噛んだら気づかない訳無いだろうが。直ぐに報告しろよな。」
声は静かだが、眉間に寄せたシワが怒りの深さを示している。
『これが元で、営業出来なくなったら』という心配よりも、『怒られたくない』という自分の保身が勝ったのだろう。
「全く理解出来ないがな。」
そうワザとらしく溜息をつくと、殆ど無駄になった道具箱を掴んで、控え室へ戻った。
言われた場所を懐中電灯で照らす。
奥の方までよく見ると、ドアの装置の可動部分のチェーンが布を噛んでいるのが見えた。
「コイツのせいだな。」
1人そう呟くと、丁寧に布を取っていく。
ここは、お化け役が潜んで待機する場所だ。
と、いう事は…。
「ったく。衣装が噛んだら気づかない訳無いだろうが。直ぐに報告しろよな。」
声は静かだが、眉間に寄せたシワが怒りの深さを示している。
『これが元で、営業出来なくなったら』という心配よりも、『怒られたくない』という自分の保身が勝ったのだろう。
「全く理解出来ないがな。」
そうワザとらしく溜息をつくと、殆ど無駄になった道具箱を掴んで、控え室へ戻った。