S的?彼氏の思うコト ~平畠 慎太郎side story~
何はともあれ、不具合が対した事が無くて良かった。
俺は、そう思いながらモニタールームの扉を開けた。
その隙間から、仕掛けのスイッチに手を伸ばす新人の姿が映った。
「おい!無闇に触るな!」
「キャー!」
俺は勢いよくとびらを開けると、思わず大きな声を出した。
その声に驚いたのか、新人はまた悲鳴を上げた。
「クソ、油断も隙もあったもんじゃないな。」
それに構わず、俺は道具箱と懐中電灯を棚に戻す。
これ以上、面倒を増やされるのは御免だ。
「壊したらただじゃおかないからな。」
横にいる新人に目線を落とすと、何か言いたげに俺を見上げている。
「何か、文句でも?」
その視線に、怪訝な顔で返す。
『言いたい事があるなら、言えばいい。』
俺は、思っている事を伝える事が出来ないヤツを、理解出来なかった。
「いえ。」
俺の視線に耐えかねる様に目線をそらす。
『コイツもその類か。』
「ふん。じゃあ、仕事内容だが―。」
開園時間が迫っている事もあり、俺は説明を始めた。
俺は、そう思いながらモニタールームの扉を開けた。
その隙間から、仕掛けのスイッチに手を伸ばす新人の姿が映った。
「おい!無闇に触るな!」
「キャー!」
俺は勢いよくとびらを開けると、思わず大きな声を出した。
その声に驚いたのか、新人はまた悲鳴を上げた。
「クソ、油断も隙もあったもんじゃないな。」
それに構わず、俺は道具箱と懐中電灯を棚に戻す。
これ以上、面倒を増やされるのは御免だ。
「壊したらただじゃおかないからな。」
横にいる新人に目線を落とすと、何か言いたげに俺を見上げている。
「何か、文句でも?」
その視線に、怪訝な顔で返す。
『言いたい事があるなら、言えばいい。』
俺は、思っている事を伝える事が出来ないヤツを、理解出来なかった。
「いえ。」
俺の視線に耐えかねる様に目線をそらす。
『コイツもその類か。』
「ふん。じゃあ、仕事内容だが―。」
開園時間が迫っている事もあり、俺は説明を始めた。