S的?彼氏の思うコト ~平畠 慎太郎side story~
その後、居酒屋までの車内の会話は、何故か内田さんとすみれさんの馴れ初めの話になった。
俺の話題から離れてくれるのは、大いに嬉しい。
「うちの旦那も、何考えているのかまったく読めなかったのよね。」
すみれさんは、肩をすくめながら言った。
「だから私、自分から迫ったの。」
可愛らしくおちゃらけて見せるが、どちらも知っている人なだけに、内容は中々ショッキングだ。
「営業が終わったロッカールームでね。煮え切らない彼に、キスして...。」
「や、もういいっス。」
事細かに話そうとするすみれさんを制し、顔を逸らす。
聞いているこちらが恥ずかしい。
タクシー代を払い、ビルの2階への階段を上る。
「他人が何考えているか気になった時点で、もう恋愛が始まっているのかもね。」
俺の後ろから階段を上るすみれさんがぽつりと言う。
俺は、聞こえないふりをして、店の扉を開けた。
俺の話題から離れてくれるのは、大いに嬉しい。
「うちの旦那も、何考えているのかまったく読めなかったのよね。」
すみれさんは、肩をすくめながら言った。
「だから私、自分から迫ったの。」
可愛らしくおちゃらけて見せるが、どちらも知っている人なだけに、内容は中々ショッキングだ。
「営業が終わったロッカールームでね。煮え切らない彼に、キスして...。」
「や、もういいっス。」
事細かに話そうとするすみれさんを制し、顔を逸らす。
聞いているこちらが恥ずかしい。
タクシー代を払い、ビルの2階への階段を上る。
「他人が何考えているか気になった時点で、もう恋愛が始まっているのかもね。」
俺の後ろから階段を上るすみれさんがぽつりと言う。
俺は、聞こえないふりをして、店の扉を開けた。