ずっと、キミと
幼なじみ
私が住んでいるこのド田舎…
学校全校で30人くらいの小さいこの中学校に
私の好きな人はいた。

小学校のときからずっと一緒で
大嫌いで…
だってかっこつけなんだもん。
でも、かっこよくて…

野球やってるキミはもっともっとかっこいいんだよ。
手足が長くてさ、背が高くてさ…
『チービ』なぁんてからかってくるキミが
本当に本当に大好きだよ…


一つ年上の風間春樹。

小学校5年生くらいのときからかな?
それからずっとすきで、
いつも背中追いかけてた。

「ねぇ春樹?」
『ん?』

私ね、春樹のん?って返事好きなの//
そう言ったらキモイって言われるだけだから言わないけれど。

「るかさ早く中学行きたいなぁ」
入学まであと一週間。
『なんで?』
と意地悪な笑顔…
春樹はもう気がついてたのかな?
「だってさ、小学生ってなんか…ね?笑」
『意味わかんね~』
そんな意味のわからない会話なんて慣れっこ。

私は森瑠花。
この名前、春樹がいいなって言うからお気に入り!!

この時は、まだ…ただ「幸せ」だったんだよね。
春樹がいなかったら、今の私はいないよ…

―新入生入場
教頭の声に合わせ入場した。
初めての制服、春樹見たらどう思うかなぁ?
変なとこないか、って朝何回鏡を見ただろう。
りぼんが上手く結べず
どれくらい泣いただろう。


あっ春樹だ!
後姿をみてすぐわかった。
もう少しちゃんと座れないのだろうか・
イスにすごくよりかかってて…
だるい、って顔してる、笑

学ラン姿めっちゃかっこいい。
きゅんってしたよ…

クラスなんてないし、ずっと同じメンツで
過ごすんだ。変わるのは学校だけで。
楽しみだね、なんてみんなで話してたのに…
計画は進んでたんだね。











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