クール×彼 Ⅲ
『今、どこ??』
短いメール。
でも、オレにとってはすごく嬉しい事。
『屋上』
クールを装ったメールを返す。
やっぱり、まだ不安だ。
甘いオレって、智佳に好かれているのか??
すると、ドアの開く音がした。
オレは、音のした方へ顔を向ける。
「夏樹くんっ!!」
「お、智佳
何か用でもあった??」
「たっ……」
「た???」
「誕生日おめでとうっ」
「あぁ、サンキュ」
これを言う為に来てくれたのかな……
「あのね、」
「ん??」
智佳が申し訳なさそうな顔でオレを見る。