クール×彼 Ⅲ


――――ギィッ…


屋上の重いドアを開けると、すぐに夏樹くんを見つける事ができた。


「夏樹くんっ!!」

「お、智佳
何か用でもあった??」

「たっ……」

「た???」

「誕生日おめでとうっ」

「あぁ、サンキュ」


授業中、一生懸命考えていたけれど、結局普通の言葉しか出てこなかった。


「あのね、」

「ん??」


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