わたし、カレシ詮索中です。
わたし、カレシ詮索中です。
どうも最近、何かがおかしい。
「ねぇねぇ、ルキ。あのね…」
「うわぁっ、な、何?」
彼氏の腕を掴んだ瞬間振り払われるかわいそうな彼女って、何人ぐらいいるだろう。
私の彼氏である春紀――通称ルキは、何だか様子がおかしい。
「今日の晩ご飯なぁに?」
気にしていないフリをして訊ねてから、ハッと気づく。
もしかして私のこのずぼらな性格がそろそろ嫌になってきたんじゃないだろうか。
いくらバレンタインデーを意識してチョコをプレゼントしたとはいえ、あれから一カ月。
私は何も進歩せず、ルキに頼りっぱなしだった。
ルキが優しいからって、彼にも限度というものがある。