わたし、カレシ詮索中です。


ルキが私に背を向ける。

いつもは広く見える背中が何だかすごく寂しそうで、なんて言えばいいのかわからない。


「俺は、ルカのために料理作ってたのに」

「……えぇ!?」

振り向いたルキは怒ってた。

当たり前だ、あれだけ疑ったんだから。


「今日、何の日か知ってる?」

私の誕生日、じゃないよね。

お正月でもクリスマスでもないし…。


首をひねる私に、ルキは怒鳴るように言った。


「ホワイトデーだよっ」

「…あ、ほんとだ」

そういえば今日は3/14だ。

道理で、何かあったような気がした。


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